平成29年10月30日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

電車で誰かが席を譲ってあげて、けれど譲られた人が断ってしまってどちらも座らないという光景。たまに見かけるんです。

結局2人とも立ったままで気まずそうなときもあれば、どちらがか座って落ち着くときもある。
別に優しさあってのことなのでそれでいいと思うんです。行動を起こさないで「譲った方がいいかな」「なぜこの人は譲ってくれないんだ」と心の中で思うよりもずっといい。

話を聞いていると、座らない理由はいろいろとあるみたい。
すぐに降りるからとか、座った後の方が立つのが大変だとか、あとはまだ譲られるような歳ではないからとか。

そんなふうに、よかれと思ってやったことがすれ違ってしまうこと。
それが電車で居合わせた他人同士ならいいのですが、身近な人だとそれはそれで厄介だったりするんですよね。

「あなたのためを思って言ってるんだ」

これってマーケティングのセオリーからすればいまいちな説得方法。
相手のためであれ、こういう発言をしてしまって相手はなおさら心を閉じてしまうものです。

それでもこんなセリフはこれまで、親が我が子に、上司が部下に、あとは夫婦間や友だちの間と、何度言われてきたんだろう。

善意のすれ違いというのはなんとも悲しい。
でもすぐに結果は出なくてもいつか気付いてくれるときまで、相手のためを思って伝え続けること。
それでいいのかもしれない。仕事じゃないだから。

ウチヤマ ケンイチ