平成29年11月27日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ずっと横書きだった毎日の手書きの練習を、昨日から縦書きにしてみました。

縦書きというのは日本語と、あといくつかのアジアの国にしか存在しないから、縦書きにした途端にオリエンタルな雰囲気になるから面白い。
これからしばらくは縦書きの練習をしようと思うのです。

日常で縦書きをするのは、僕は葉書を書くときくらい。それだってそんなにあるわけじゃない。
書き初めとか作文とか、学生の頃には他にも機会があったけれど大人になってからはほとんどなくなりました。
デジタル化の流れもあいまって、縦書き離れはますます進行しそうです。

言葉には実用面のほかに、表現手段という側面もある。
デザイナーがフォントを選んだり、意味によって日本語と横文字を使い分けたりするのと同じように、コンテンツによっては縦書きの方がしっくりくることもあるのかなと。たとえ少しくらい実用性に目をつむったって。

言葉って数字ではないから、その周辺にあるむしろ曖昧な部分にも意味とか価値があると思うのです。事実を伝えるだけでは足りないこともきっとある。

漢字、ひらがな、カタカナ、さらに音読みや訓読みまであって、複雑だと言われている日本語には、縦書きと横書きまである。

それでも人間の気持ちを表すためにはなんとも優れていて、豊かな道具だな、と。
翻訳はひとまず機械に任せて、いまは日本語を楽しもうと思うのです。

ウチヤマ ケンイチ