平成29年11月29日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

日馬富士が引退すると、ニュースで会見が開かれていました。
特に相撲に思い入れがあったわけでもなく、これまでの騒動もずっとふーんという感じで眺めていたんです。

ただ、いざ同年代の人が引退会見をしている姿を見るとさすがに思うところがある。
人生の半分以上を捧げてきたモノがこう言った形でプツリと途切れてしまうって、どんな心境なんだろう。

相撲もするために日本に来たのは僕が高校を卒業した頃なので、もうずっとずっと昔のことです。
そこからずっと頑張ってきた。

そもそも僕にはそこまで長く続けていることはなく、しいて言うなら絵を描くことから始まった広い括りでのデザインでしょうか。
たとえばそんな好きなことをある日突然「もうしてはならない」と言われたらどうだろう。

ちょうど最近、自己分析の中で自分の職業について考える機会があったんです。
しばらく考えてみても、ちょっと今はデザイン以外の仕事をするというのは思い浮かばなかった。
もちろんいざそうなれば他に探すんでしょうが、自由に仕事を選んでいならば今の仕事を選ぶ。

引退の会見では、今でも相撲が大好きだと言ってたんですよね。
好きなことで、結果も出せていて、周りも応援してくれているのに辞めなきゃならない状況。

仕事人である前に、僕らは人間なんだな。だから逆らえない運命もある。
なんだか色んなことを考えさせられたのでした。

ウチヤマ ケンイチ