平成29年12月29日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕は毎日、その日見た風景を撮ってるんです。

最初は好きなように撮影をしていた写真も、段々と自分の好みが分かってきました。
それは人の生活が垣間見える風景。
誰かが意図してデザインしたものではなく、人が暮らす中で必然的に生まれた、そんな風景に惹かれるんです。

昨日はめずらしく銀座に用事があったので、銀座の街を撮影したんです。
いつもは家の近所を撮影することが多いので、新しい街の撮影はとても新鮮でした。

銀座ってどの風景を切り取っても、人が意図してデザインしたものばかりで洗練されてる。
なるほど。街としてのブランドというのはこういうところにあるんだなって。

日頃撮っているような、落ち葉とか、古びた看板とか、工事現場とか、そういうものが銀座という街にはほとんどない。
うちの近所と銀座の街が違うことはもちろん知っていたけれど、どこが違うのかはあまり意識したことがなかった。

ほんとに街路樹にしても、街灯にしても、なにをとっても誰かの意図がそこにある。
銀座を銀座たらしめるために、手が加わっているんです。

そして、いざそうわかるとデザイナーとしては、きちんと銀座という街も知っていないといけないなって思う。
個人的な好みならば、生活感がそのまま出てしまっているような町が好きなんですけどね。

カメラを持ってからちょっと意識が変わりました。
来年も続けようと思っています。

ウチヤマ ケンイチ