平成30年1月30日に考えたこと
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
仕事をしていると、たまに「この環境では自分の力を発揮できない」と言ってる人を見かけます。
その気持ちは僕もすごくよく分かる。
良いアイデアが思い浮かんでいるのにそれを上司が認めてくれなかったり、度重なる変更のせいでデザインがちぐはぐになってしまうことってよくあるんです。
僕も若い頃はしょっちゅう「こんな進め方じゃ良いものはできない」と上司に噛みついてました。
ただ経験を重ねるにつれ、そんな環境の中で自分ができる限り良い方向に仕向けることこそが、むしろ「自分の力の発揮しどころかな」と思い直すようになりました。
いわゆる「デザイナーが力を発揮できない環境」というのは、資金や体制が潤沢であることが多く、そこで皆の意見をうまくまとめ上げられれば、それこそデザインで世の中に大きなインパクトを与えられるのかもしれないと思うようになったんです。
デザイナーの意見がほいほいと通る環境は、ラクだし自分の頭の中にあることがそのまま具現化できるから楽しい。
でもそのときに発揮できる力ってデザイナーが持ち合わせる素養の中の「絵に落とし込む」部分だけで、「プロジェクト全体の意見をまとめ上げて具現化する」というもっと大切なところを放棄してることになると思うんですよね。
自分の仕事の範囲を決めてしまうと、不満ばかりになっちゃう。
もうその頃には戻りたくないと思うのでした。
ウチヤマ ケンイチ