平成30年4月26日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

押してダメなら引いてみろ、と。

これって仕事での交渉とか恋愛とか、そんな人間同士の駆け引きのテクニックとして言われてること。
でもこれって、どんなことにも言えるなと思うのです。

ウェブやアプリの世界では、ここ数年はまず簡単にサービスをつくってとりあえず世に出してみるというのが主流です。
そして、サービスを開始したあとに、反応を見ながらチューニングをしていく。

次のドアは押せば開くのか、引けば開くのかと、ひとつずつ検証をしながら前に進んでゆく感じ。
ここで「このドアは押せば開くのだ」という思い込みがあると、そのまま前に進めなくなったりします。

押すか、引くか、はたまた「カギが掛かっているのでは?」とか、「実は他にもドアがあるんじゃないか?」とか。
そんなふうに柔軟なアイデアで、テンポよく頭を切り替えられる人は、ほんと強いなと思うのです。

一方で、1つの方法を粘り強く続けることで初めて見えてくるものもあるだろうから、それはそれで大切な気もする。
結局はどれだけ物事を客観的に見ることができるのか、私的な感情に固執しないのか、ということだと思います。

ずっとインクが固まったせいではずれないと思っていた筆ペンのカートリッジが、逆向きに回したらすぐに開きました。
こんな些細なところにも、引けばいいものをずっと夢中で押してしまっているようなことは沢山ありそうです。

ウチヤマ ケンイチ