平成30年10月28日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日の講評を受けて、これまで進めてきた書体のデザインをイチから考え直すことにしました。

これでスタート地点に戻ってしまったわけですが、スタートを切った春の頃に比べれば、知識も、(失敗の)経験も少しは増えた。
地点は同じだけれど、少しは前進はしてるかなと気楽に構えてます。

失敗の原因は、個性の出し方を間違えたこと。
料理で例えるなら、カレーを作れと言われて、「白いカレー」とか、「フルーツカレー」とか、素人がいきなりそんなチャレンジをしてしまった感じ。

カレーといえばジャガイモやニンジン、肉なんかが入っていて、色は茶色で、ごはんにかけて食べるというのが相場。
それなのに素人の僕は守るべきルールと個性を出すべき部分の範囲がわからなくて、最低限の守るべき部分を逸脱していたのでした。

セオリーには先人の試行錯誤が詰まってる。
ただセオリーを守ると全体的に似てくるんですよね。素人目には。

僕がこれまで見ていたのはまさにそれで、有名な明朝体もすべて同じように見えていたんです。
そして、そんな「同じ書体」では新たにデザインしてもつまらないと、間違った方向でデザインを進めてしまった。

実は僕が「同じ」だと勘違いしていた範囲の中に、実は良い書体も、悪い書体も、個性や想いまでもが含まれていたわけです。
まだまだ理解も不十分ですが、とりあえずイチから出直そうと思います。

ウチヤマ ケンイチ