平成30年11月28日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
とあるコピーライターさんが本の中で、若手についてこんなことを言っていました。

若手というのはとかくメチャクチャなこと、突飛なアイデアをやりたがると。

これはたしかにそうだなと思うのです。
僕自身、コピーではないですが若い頃は見たことのないデザインばかりを考えてた。

自分は他の人とは違うぞ。これまでのデザインはつまらない。
反抗というか、自分はすごいんだと主張したかったんだと思うのです。

ただ、そんなデザインは結局ボツになる。
それは視点がいくつも抜けていたり、システム上の制約を考慮できていなくて、ただの思い付きのアイデアというだけだったから。

最近、取り組んでる書体デザインがあまり上手くいってない理由を考えてました。
ひとつには前にも書いた引き出しの少なさがある。引き出しが少ないゆえにアイデアの基準が作れないわけです。
そしてもうひとつは、今回書いたような初心者ゆえの「これまでにない」アイデアみたいなことなんだろうなと、自分のことながら思えました。

それは、外からのアイデアを入れればこんな書体が作れるんだぞ、自らのアイデアに酔っていたのかもしれません。
自信のなさを感じつつ、頭のどこかでは新しいコトができるんだという期待があった。

守破離でいう、いきなりの破は危険すぎる。
やっぱり物事に近道はないな。逸脱しすぎた文字を修正しながら、考えるのです。

ウチヤマ ケンイチ