令和2年1月7日に考えたこと

最近、仕事が本当にむつかしいのです

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

仕事をしていて自分よりも下手なやり方をしている人がいたとき、「この人は分かってないなあ」と考えるのはすごく簡単なこと。
僕も30歳くらいの頃は、経験を積んで自信もついてきた頃だったので、よく「この人、分かってない」と思っていました。

ただ、そこからもう少し経験を積むと、今度は自分のレベルも大したことがないと気づく。
そうなると、自分とは違うやり方をしている人がいたとき、「いや、これは自分が間違っているのかも」「自分は知らないやり方、考え方があるのかも」と疑うようになる。
途端に、仕事がむつかしくなる瞬間です。

自分の物差しだけを使って世の中を測るのって簡単なんですよね。
ただ、実はその物差しが何種類もあることに気づいてしまうと、様々な視点や立場で考えざるを得ないという修行が始まるわけです。
感覚としては考えることが、一気に数倍から数十倍になる感じ。ほんと、修行です。

講義をしたときのアンケートでも、優秀な人ほど「難しい」に丸をするんです。
経験者ほど目の前で起きていることを深く捉えらえるから、結果むつかしく感じる。逆に初心者は、自分が見えてる範囲が理解できただけで、のんきに「簡単」を選んでしまう。

物差しがひとつしかなかった頃は無双状態で、あれはあれで幸せだった。けれど、そんな恥ずかしい状態には戻りたくもにない。

最近、仕事が本当にむつかしいのです。

ウチヤマ ケンイチ