令和2年5月28日に考えたこと

象やペンギンだって実際には青くない

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

朝、窓を開けたら網戸にてんとう虫がくっついてました。
赤地に黒い丸のナナホシテントウではなくて、黒地に赤丸があるフタホシテントウです。

そういえば絵に描かれているてんとう虫といえば、まずナナホシテントウ。
フタホシテントウも結構見かけるのに絵で描かれてるのは一度も見たことがない。なぜなんだろう。

赤い色の虫がナナホシテントウの他にはあまりいないというのは、まず大きそう。
あと子どもがクレヨンを使って絵を描くなら、ナナホシテントウの方がかわいいし、きっと描きやすいんだよね。
たぶんそうやって、まず最初に「てんとう虫といえば赤い色」というイメージが固まるのでしょう。

そういえば犬の絵もそう。町にはシーズーとかパグとかブルドッグとか色々いるけれど、犬の絵の定番にはなりにくい。
絵というのはどこかデフォルメされてイメージの方が先行するから、実際とは異なるんですよね。
象やペンギンだって実際には青くないし、ピンクのウサギもそういない。

しばらくコロナで絵画教室はお休みなのですが、そろそろ再開しそうです。
ずっと習っている鉛筆デッサンも、写実的に見たままを描いているようで、実はイメージで紡ぐ出すことで見たままよりもリアルに描けるんだそう。
下手だとしても、赤地に黒い丸を描いた方が上手にフタホシテントウを描くよりもてんとう虫に見えるんだよね。人の認識って面白いな。

ウチヤマ ケンイチ