令和2年6月3日に考えたこと

「物」を通じた「人」との関わり

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

夏の足音が聞こえる6月から、夏休みも終わる8月まで、毎年うちの商店街では4の付く日に縁日があるんです。
本当であれば明日がその縁日の初日で、縁日と共に今年も夏が過ぎてゆくはずでした。でも今年はコロナの影響で縁日は開催されません。

花見もナシ、縁日もナシと、季節の風物詩が開催されないのは自粛がさほど苦ではない僕でもちょっとさみしい。
それでも春には花は咲いていたし、夏になればきっとセミも飛ぶでしょう。コロナの影響を受けている物事は基本的には人間の活動なんですよね。
もっと大きく世界を見れば、実はこれまでと変わらない日々なのかもしれない。

先日、養老孟司さんが、今困っているのは「対人の世界」で、「対物の世界」は影響を受けていないとメッセージを送っていました。
この感覚は今までなかったのですが、たしかに世界は1つのようでいて、実はいくつかの世界で構成されている。

僕が自粛生活をあまり苦に感じていないのは、きっとこの「対物の世界」に居る時間が長いからだと思うのです。
ただ対物の世界といっても、人と関わらないわけではない。人が書いた物を読み、人が作った動画を楽しむ。あと自分がデザインした物を人に見てもらうことで喜んだりと、結局人の輪の中で暮らしてる。

こんな「物」を通じた「人」との関わり。オンライン会議や飲み会もそうだけれど、これも立派な人との関わりなんだよな。

ウチヤマ ケンイチ