令和2年6月28日に考えたこと

普段あまりきちんと意識できていない物

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

絵画教室のデッサン課題もいよいよ大詰め。
今日から、ラボルトの頭部と呼ばれる石膏像のデッサンに取り組み始めました。

これまで描いた瓶や縄、生花なんかももちろん難しかったのですが、人の顔というのは特別な難しさがあります。
ほんの数ミリずれるだけで表情はもちろんのこと、全くの別人になってしまうんです。

人の顔は、目があって、鼻があって、口があって、耳があってと、要素だけ見ればほとんど同じ。
パーツの位置関係だって、目の下に鼻があって、その下に口があってと、みんな共通してるというのに人の顔は千差万別。これってすごいことだと思うんですよね。

たとえば身体とか、手とか、足だけを見ても、それで誰なのかを判別するのはなかなか難しい。
でもそれは顔の作りが特別というよりも、人は会話をする時に相手の顔や表情を見るという、コミュニケーションのしかたが影響してると思うのです。
もしこれがずっと手を見て話す文化なら、もし生まれてからずっと顔を見せずに暮らす文化なら、その人の体格や手といった他の要素でそれが誰なのかを判別できるようになると思うのです。

絵を描いていて顔を描くことが難しいと感じるということは、それは僕が普段から人の顔を意識しているからかな。
もしかするとこれまでのモチーフでスムーズに描けた物の方が逆に、普段あまりきちんと意識できていない物なのかもしれないな。

ウチヤマ ケンイチ