令和2年7月10日に考えたこと

株ってどうにも合理的に動けない

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

株式投資というのは、自分が行った判断が正しかったのかどうかがはっきりと目に見える形で戻ってきます。これがなかなか厳しい。
買った株がどう動こうとも言い訳は一切聞いてもらえず、そのまま資産が上下します。

結果がはっきりと出ることに加えて、もうひとつ面白いことがあります。それは、どうにも合理的に動けないということ。
購入した株の価格が下がるとどうにも手放したくないわけですが、それはお金が減ること以外に、過去の自分の判断が間違っていたことを認めることになるというのも理由として大きいと思うのです。
そのまましばらく待っていて、もしいつか株価が回復するなら「自分は正しかった」と結論を変えることができる。つい、そうしたくなっちゃう。

でも実際にはその時々にやるべきことは1つで、これから上がるならさらに買って、下がるならマイナスでも手放すということだけ。
それまでの結果は未来には関係ないわけです。でもこれが理屈では分かっていても相当に難しい。

この世のすべてのことって、これと同じ構造になっているはずなんですよね。株だとそれが分かりやすいわけです。

株の世界では自分が買ったときよりもマイナスになった株を手放すことを「損切り」と言います。これを淡々とやれる人は強い。
それにしても、これからできる最善策を積み重ねることが将来にとっても最善策とは、真理って随分とシンプルだ。

ウチヤマ ケンイチ