令和2年7月18日に考えたこと

本能で好きだと感じてしまうデザイン

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

横浜は今日も強い雨。誰もいない仕事場に、屋根や壁に大粒の雨がぶつかる音がずっと響いています。
僕は雨の中、雨音を聞きながら仕事をするのがとても好きです。仕事場の裏には大きな木々が生えていて窓から見える景色は緑に覆われているのですが、そこから見える雨も好き。

雨音とか波の音とかの自然音って、楽曲と並んでYouTubeや音楽配信のラインナップにもある。
それ自体にメロディがあるわけでもないし、綺麗な音色というわけでもないと思うけれど、それを人間が心地いいと感じる不思議。

海は生命の起源だというし、雨は恵みの雨というくらいだからこちらも命に直接繋がってるのかもしれない。理屈ではなく無条件に人が心地よいと感じる音。

デザインにもきっと、人が本能で心地良いと感じる色や配置というのがあると思うのです。
流行やテクニック作り込まれたデザインではなく、雨音や波の音のように根源的な存在。本能で好きだと感じてしまうデザイン。

日頃、僕はいわゆる使いやすいデザインを目指しています。業務アプリなんかだと効率を良くするデザインとも言える。
一方で使っていて心地が良いとか、ずっと触っていたくなるようなデザインって、これまであまり意識できていませんでした。

人間が雨音や波の音を生み出せるなんて思っていませんが、せめて意識はしたいもの。
さて、どこまで自分ができるものですかね。

ウチヤマ ケンイチ