令和2年7月25日に考えたこと

ほとんどは「捨てることになる案」を作ってる

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

先日書いた、その時点の最善手を選ぶという話。
よくよく考えてみると、デザインをするときはいつも当たり前にやっています。

例えば、ウェブデザイン。最初にラフ案を描いて、それを自分で眺めて修正する。顧客に意見をもらってまた修正する。
ようやく完成したデザインを今度はユーザーに観てもらって修正する。そしていろいろな話を踏まえて、理解が深まった自分の眼で観て、また修正する。

正直、業務時間のほとんどは「捨てることになる案」を作っているんです。
ただそれが無駄かと言うとまったくそんなことはなくて、それらがなければ最終的なデザインを生み出すことは不可能なわけです。
採用されなかった案を作ることで、最終案ができあがる。どんなに頭をひねっても、いきなり最善案をポンと生み出すことはできません。

せっかく時間をかけて作ったデザインをなかなか捨てられないデザイナーがいます。その気持ちもよく分かる。
丸一日デザインをしていたのに、なにも手元に残らないと不安になるし、上司や顧客の目も気になる。
ただ手元には何も残っていなくても、不採用案を作って理解が深まったということはちゃんと前進してるわけです。決して昨日と同じではない。

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.

このエジソンの言葉、好きだなぁ。

ウチヤマ ケンイチ