令和2年11月16日に考えたこと

論理立ててデザインし、感覚で評価する

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

もうしばらく足の石膏像をデッサンを続けているのですが、最近すごく納得したことがありました。
それは、なんだか形がおかしいときは内側の骨格まで意識して描くと自然な形になるということ。

もちろん骨は目に見えないわけですが、目に見えている形は内部にある骨格によって決まってる。
そこで図鑑で足の骨格を調べ骨の形や繋がりを知ると、これまで無関係に見えていたデコボコした足の形が自然と繋がったのです。
そうなると、デッサンの形まで自然になる。

そういえばウェブやアプリのデザインをしていても、一見同じようなデザインにも関わらず、品質が高い場合とそうでない場合があるのです。
それは足のデッサンで言うところの、目には見えない骨格まで意識できているかどうかの差に似ている気がします。
その色や配置になる理由を理解した上でデザインした場合と、なんとなく他のデザインを模倣してデザインした場合は見た目は似ていてもまったく質が違うのです。

それにしても人の感覚というのもすごいなと思う。理由は分からないし、自分で描くことはできなくても、「なんかこの形はおかしい」と思える感覚。
それは本質を見抜く、誰もが持つ本能なのでしょう。

だからユーザーから選ばれるデザインというのは、理由を言葉にできなくたって、すごいことが多い。
論理立ててデザインし、感覚で評価する。そのほうが上手くいくことが多い。

ウチヤマ ケンイチ