令和2年11月26日に考えたこと

はたしてそれは良いデザインなのか

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

「デザインが苦手な人は、パワポで配色や書体を試行錯誤しても無駄。白黒と標準書体で作るべき。」

ネット上でこんな意見をみかけました。これ、僕は必ずしもそうではないと思うのです。

たしかにデザインの知識があれば資料はより良く作れる。
ビジネスマンの多くは、デザインの知識が無いままに資料を作ることが求められるわけですが、結果、デザインとしてはちぐはぐになりがちです。

なんだか見にくかったり、かっこ悪かったりする。たしかにそれは事実。
ただその資料で意図が伝わらないかでいうと、そうでもない。ダサくても、配色がヘンでも、試行錯誤してデザインされたものが優れているということは多いと思うのです。
シンプルに作ればかっこ悪さは回避できるかもしれないけれど、はたしてそれは良いデザインなのか。

「大事な部分なので、文字を赤くし、ついでに太い明朝体にしました!」

デザインのセオリーからすれば警告色は避けようとか、書体は統一した方が美しいとか、色々とあるわけです。
けれど、「ここを強調したかった」はしっかり伝わる。それで良いのではないでしょうか。

外国人と話すとき、正しい文法が分からなくても身振り手振りや声のトーンで気持ちは伝わる。それに似てるかな。
そうそう。飲食店のメニューなんかでも、テンプレートを使ったきれいなデザインより、手書きの方が美味しそうに感じるし、僕は好みです。

ウチヤマ ケンイチ