令和3年1月14日に考えたこと

感じたものを感じたままに扱うこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

冬至の時にもらった柚子ですが、実は今もまだデスクの上に置いてあります。
見た目はイタみ始めていますが、柚子の良い香りは今も現役。たまに手に取ってはその香りを楽しんでます。

デスクの上に置いてるだけではほとんど感じない香り。でも、鼻を近づけたときや、ふとした時に離れていても香りを感じるのです。
香りというのは一体どういう仕組みなんだろう。目には見えない香りの粒が出ているんですよね。きっと。

そんな香りの粒は、もちろん僕が鼻を近づけた時以外もずっと出続けているはず。
貰った頃に比べるとなんだか小さくなってしまった柚子を見て、元々はこの中に香りの粒が詰まっていたんだなと、そんなことを思うのでした。

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感のうち、嗅覚が一番記憶として強いという話を聞いたことがあります。
そんな強い感覚にも関わらず、香りを言葉で表現しようとするとすごく難しい。それはソムリエとか専門家でないと、なかなか的確には表現できないと思うのです。
つまりは多くの人は香りは香りのまま記憶していて、言語化しなくたって理解して、そして記憶もできているということだと思うのです。

仕事の進め方として「言語化する」というのは、もはや定番であたりまえのやり方です。
けれど、感じたものを感じたままに扱うということも必要なのかもしれないと、柚子の香りを感じながら思うのでした。

ウチヤマ ケンイチ