苦手な文学に触れてみる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

2012年も残すところ1ヵ月と少し。
今年はずっと出来なかったことにいくつか挑戦してみました。

そのひとつ、文学を読むこと。

文学も広い意味では同じクリエイティブなこと。
優秀な作家の作品からはクリエイターとして得られるものがあるはず。
そう思っていたものの、活字と言えば中学生くらいまで漫画を読んでいたくらいでからっきし苦手。なかなか行動できずにいました。
そんなんだったんですが最近はiPadでも気軽に本が読めるようになりました。
そして毎日ブログを書き始めたことで書くだけじゃなくて人の文章に触れてみたいと思うようになりました。

どうせ読むなら本物を読みたい。そんな僕にぴったりの方法があったのも今回文学を読み始めてみた理由のひとつです。
書店に行かずともiPadで手軽に読めて、しかも無料と言う青空文庫
ということでその中から「太宰治 /斜陽」に挑戦することにしました。

青空文庫というのはほんとありがたいですね。
知らない人のために説明をしておくと、青空文庫とは著作権の切れた作品を集めていてすべて無料で読むことができる電子図書館です。

著作権は作者の没後50年に渡り保護されるとのこと。
ということは青空文庫に並ぶ作品は長い年月が経ってもいまだ残っている、お墨付きの名作と言えます。

さて、肝心の作品を読んでみた感想。
太宰治 /斜陽」ですが、ヘビーな作品であることは薄々感づいていましたが、読んでみるとやはりとてもとてもヘビーでした。
僕にとっては内容がまず難しく、その上に暗く、使ってる言葉も古くて難しい。
母乳しか飲んだことのない赤ん坊がいきなり酒を飲んでしまった気分です。くらくらです。

179ページの作品でしたが20回近く分けて、ひぃひぃ言いながら読んでいき、昨日ようやく全て読み終えることが出来ました。
こんな感じだったので全然内容は頭に残っていないんですが、言葉の選び方とか、言葉のつなげ方がかっこよかったです。
イケてるラッパーの楽曲を聴いたり、かっこいいキャッチコピーをたくさん見ている感覚に近かったかも。

一冊読んだだけじゃなにも分からないので、さっそく次の作品にとりかかろうと思います。
今は「宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜」に挑戦中。
本当は「夏目漱石 / 吾が輩は猫である」にしようと思ったのですが、随分と長編だったのでひとまず先送りです。

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新しい事って、すごく疲れるけど、自分の中で何かがほぐれていくようで、とても心地いいです。
よし。これからも名作をザクザク読んでいくぞ。

ウチヤマケンイチ