立場を変えてモノを見てみる、経験してみる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今日は一日中ずっと進行中のプロジェクトのデザインをしていました。
ウェブサイトのデザイン作業です。
ニッカオフィスのプロジェクトでは、僕は自らペンをとってデザインをすることがあります。

僕はサラリーマンをやりながらニッカオフィスのオーナーもしているダブルワーカーです。
サラリーマンとニッカオフィス、どちらの仕事でも「ウェブサイトをつくる」ということは共通しています。
なのですが役割分担や制作体制そして責任範囲や立場といった違いもあり、感覚的には7割が重なっていて3割違うといったところです。

サラリーマンの方で僕はデザインを担当しません。
デザインの一歩手前までの設計書を僕が担当し、デザインは専門のデザイナーさんに担当いただきます。
僕は出来上がったデザイン受け取り、デザイナーさんに意図が伝わっているか、そして狙い通りのデザインになっているかを確認します。
いわゆる「ディレクター」という立場で、実際に手を動かして絵を描くデザイナーではないのです。

ニッカオフィスでは自分が担当していること、サラリーマンでは他の人にお願いする。
そうやってそれぞれの立場を両方経験していると、片方にいるだけでは見えないことがたくさん見えてきます。
何かを伝える時はこういう表現の方が伝わりやすいなとか、この手の作業はどれくらい大変なのかとか。
そして、どんな事を言われると悲しいかとか、または嬉しいかとか。

僕は新入社員だった頃、先輩に教わった大切なことがあります。
仕事というのは完成するまでにたくさんの人でバトンを渡すリレーみたいなもの。
だから自分の仕事の前と後ろのこと、インプットとアウトプットのことをどこまで考えられるかが大事だ、って。
これは僕が日々仕事をする上で今もベースになっていて、常に忘れないように努めています。

実際には一人の人間が出来る範囲というのは限界があると思うのですが、自分の仕事の前後で起こっていることをいろんな立場で経験しておく。
ちゃんと理解が出来なくたって、少なくとも理解しようという姿勢でいる。
人に頼んでいることは、一回は自分の手でやってみる。

そういうのって、すごく大事な気がする。

ウチヤマケンイチ