正論をズバッと言うのは、上手くいかないことが多い。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕は毎朝電車に乗ると決まってドアのすぐ脇の隅っこに立っています。
隅に寄っかかっていればつり革に掴まらなくてもよく、iPadを触るにしても、本を読むにしても快適です。

今朝、僕はとても長いマフラーをしていました。
いつものように隅に寄っかかっているとすぐ後ろに座っている人がトントンと僕の背中を叩いてきたんですね。
そして、僕が振り向くなり怪訝そうな表情で「何とかなりませんかね?」と。

叩き方で相手の感情って伝わるもので、明らかにご機嫌斜めな様子。
どうやら僕の長いマフラーが外れて後ろに座っていたその人に掛かってしまっていたようです。
「すいません」とすぐにマフラーをどけたわけですが、感じの悪い強めの叩かれ方と「何とかなりませんかね?」という遠まわしな言い方に僕はムッとしてしまいました。

マフラーを垂らしてたんだから僕が原因なわけです。
でも、気分よくiPadで読書していたら不意にこうやってズバッと正論を言われて反発心が出ちゃったんですね。
人は「説得」よりも「納得」の方が動くって前に書いたことがありましたが、「正論」をズバッと言うことも意に反してなかなか相手には伝わらないものです。

今朝の僕も「わざとマフラーを垂らしてたわけじゃないのに、なんてイヤミな言い方なんだ(゚д゚)」って思っちゃいました。
それからしばらく電車に乗っていたんですが、電車を降りるときに思い切ってもう一度「さっきはすいませんでした。」って言ってみたんですね。
そうすると相手は満面の笑顔で「いえいえ。」と返してくれて、むしろ恐縮した様子でした。
でも言って良かったです。後味よし。

僕は、日頃からつい「自分の正論」を人に真正面からぶつけてしまうことがあります。
いや「ことがある」じゃないです、そればっかりです。でもそれってお互いに得しないんですよね。
分かっているけどなかなか上手く出来ない僕にとっては、とてもむつかしい宿題。

相手を不快にさせないようにコミュニケーションが上手にできる人ってすごいなぁ。
僕もそういう人になりたいです。

ウチヤマケンイチ
---
いつも読んで頂きまして、ありがとうございます。
ご意見、ご感想をコチラからいただけるとうれしいです。