将来の夢。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

絵を描く時、上手は人はまず最初に全体像をつかみます。
いきなり細部から描きはじめると、出来上がったものは全体のバランスが悪くなってしまいがち。
だから対象物の輪郭をざっくりと、しかし的確に捉えるところから始めるんです。

眼には、そんな大きなモノを捉える眼と小さなモノを捉える眼があります。
細部はうまく描けるんだけれど、なんか全体のバランスがおかしくなっちゃうというのはよくある。

これは絵を描くときに限らない話。
仕事の予定でも、その日の予定は立てられるのに来月の予定になるとどうすればよいか分からないという話はよく聞きます。
さらに長期のプロジェクトとなれば、数年後のスケジュールをひくこともあって、それは自分の来月の予定を組むよりもずっとずっと難しい。
僕も若手の頃、長期的な計画がなかなか立てられずによく先輩に修正してもらっていました。

この大枠をとらえる眼って、意識しないとあまり使わないんですよね。
だから訓練していないのにいきなり大きなモノを見ようとすると、途端に見えないということが起こる。

予定に限らず、1年後、5年後に自分がどうなっているかもよく分からないって人は多いと思います。
それどころか考えたことすらない人だって。
でもこの眼って訓練さえすればよく見えるようになると思うんですよね。

そういえば、子どもの頃の夢。
大人は子どもたちに夢を聞くけれど、それはそれで置いといてしまう。
それを聞いた大人がほっこり満足して、本当にそれを目標にしようとは思わないことが多い。
だから、夢は夢で終わっちゃうことがほとんどです。

あるサッカー選手が小学生の文集に当時からサッカー選手になりたいと書いていたとニュースになっていました。
それくらい子どもの頃の夢を実際に叶える人って少ないのでしょう。
もっと、“本当に”夢を追いかけてみてもいいと思うんだけどな。

出来るかどうかはたしかに別で、なかなか叶うもんではないかもしれません。
でも子ども頃から夢をちゃんと叶えるために長期的な予定を組むことをやってみる。
別に、途中で夢を諦めたり、変えてしまうのも良いと思う。
はなからそういう考え方をするとしないとでは、やっぱり結果は変わってくると思う。

そういえば、将来の夢って小学生くらいまでは聞かれるのに、大人になるにつれて聞かれなくなりますね。
だんだんと自分や周りの能力が見え始めて、夢を語るのが恥ずかしくなるからかな。
小さな頃から途切れることなく、未来の自分が何になりたいかを考え続ける環境が出来ると良いなぁ。

仕事で長期的な視点を持っていないとうまくいかないことが多いなら、それはひとりの人生だって同じこと。
子供の頃から1年後、10年後の自分を想像する習慣があれば、いろんなことが変わってくると思う。

いつも、何歳になってもずっと未来に夢を見てる。
みんなが年とって死ぬまでワクワクと夢を語れるような世の中だったらもっと楽しいと思うのです。

なりたいもの、やりたいこと。いっぱいあったじゃない

ウチヤマケンイチ
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