なにも起きないすごさ。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

特別なことをすれば、人は評価してくれる。
仕事では今まで以上の結果を出せば褒めてもらえるし、プライベートでも特別なことをしてあげると喜ばれる。

どうやら、笑っていいともが終わるらしい。
笑っていいともの中のタモリさんが、毎日特別だったかと言うとおそらくそうでもない。

いいともは昼にテレビをつければあたりまえのようにやってた。
どんなゲストが来ても、どんなコーナーでも、だいたい同じような雰囲気だ。
そんな当たり前で空気のようなものに感じさせる安定感、本当にすごい。

なにも起きない、起こさないということがどれだけすごいことか。
波のある海の中や強い風の中で、ずっと同じ場所にいるためには踏ん張り続けなければならない。
この世の中はめまぐるしく変わってる。
変わる環境の中で何も起きないのは、何もしてないからじゃなくて何かをし続けているから。

僕は毎日ブログを書いてはいるけれど、なかなか安定しない。
忙しくて30分で書き終える時もあれば、じっくり2時間以上かける時もある。
調子がいい時もあれば、悪いときもある。公開する時刻だって毎日違ってしまう。

タモリさんは、31年間ずっと同じ時刻に笑顔で人前に立ち続けてた。
本当にすごいことだと思う。

ではタモリさんは特別すごいのか。
よくみれば実はそんなことはなくて、世の中の普通の人たちもすごいのではないかと。

僕のかあちゃんは365日母ちゃんをやってた。
毎日、寝坊もせず、同じ時間にごはんを作ってだしてくれてた。
抜群の安定性だ。

普段、一緒に働いている仕事の仲間もそう。
毎日、同じ時間に出社して、当たり前のように働いてる。
嫌なことがあっても、疲れていても、仕事中はみんな朗らかだ。

フロアでいきなり暴れたり、寝たりすることもない。
当たり前だけど、実はそれって全然当たり前のことじゃないんだと思う。

テレビのように分かりやすくはないけれど、誰だって毎日自分のステージに立ち続けてる。
そんな何も起こしてないことのすごさに誇りを持ちながら、明日からも普段通りやっていこうと思う。

ウチヤマケンイチ
---
いつも読んで頂きまして、ありがとうございます。
ご意見、ご感想をコチラからいただけるとうれしいです。