ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

人の呼び方はお互いの関係を表しているし、逆に呼び方が関係をつくることもあります。

僕が新卒で入社したリクルートという会社はお互いを名前で呼ぶことが普通で、肩書や役職では呼びません。
それどころか立場に関係なく、あだ名で呼び合うことも自然に行われています。
当時の僕の組織長は現リクルートホールディングス社長の峰岸さんでしたが、新入社員の僕ですら”みねさん”と呼んでました。
組織長から新入社員までが名前で呼び合うものの、誰がどんな立場であるのかはなんとなく雰囲気でわかるものでした。

他にもリクルートには他と違うところがあります。
それは名刺。名刺の一番上にはまずそれぞれ個人の名前が書いてあるんです。
そしてそのずっと下の方に、役職や所属する部署、連絡先、会社名なんかが記されている。

呼び方にしても、名刺にしてもあくまで一個人がそこにいるという考え方だと僕は思っています。

人を肩書や役職名で呼ぶことと、名前で呼ぶことには決定的に違いがあります。
それは中身よりも肩書が役職が大きくコミュニケーションに影響を及ぼすということです。

気付けば、中身は置いといて、その役職だから言ってることが正しいとなってしまう。
呼び方なんて些細なことであまり大差がなさそうですが、僕は役職で人を呼ぶことは好きじゃありません。
ずっと役職で呼び合っていたらアイデンティティが役職に取って代わられて、役職の変化も鈍くなりそうです。

呼び方を変えればすべてが変わるわけじゃないけれど、その組織の考え方や姿勢ってそういうところに表れると思ってます。
僕は名前で呼び合うリクルートの文化が大好きです。

さて、今日は昼からずっと部屋の掃除をしてました。
散らかってた部屋のモノたちを綺麗に元の場所に戻してあげて、部屋もずいぶんと生き返りました。

そういえば、昨日偶然通りかかった店で素敵な鞄に出会ってしまってつい購入。
三陽山長というところの鞄で、日本人に合った靴を作っているメーカーのようです。
綺麗になった部屋にきちんと並べて末永く付き合ってゆきたいと思います。

これからどうぞよろしく。

ウチヤマケンイチ

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