令和2年7月28日に考えたこと

自分の業務範囲を決めずに動くこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

仕事をしていて、「こうすればもっと良くなるのに」と気づくことがあります。
それはデザインの話ではなく、会議の進め方とか、議事録の取り方とか、使うツールとかの話です。

会社員をしていた頃は、気づいたことはどんどん発信するようにしていました。
組織の中で自分が年長者だったこともあるし、自分の業務範囲を決めずに動くことこそが社員の役割だと思っていたからです。

独立して顧客を相手に仕事をするようになり、いつの間にかそういう提案を飲み込んでしまう機会が増えました。
理由は色々ありますが、ひとつに「そんな提案は期待されてないかも」という迷いがあったのです。

僕の契約はタイムチャージ。顧客から依頼されているのがデザインなのであれば、それ以外のことを提案することは求められていないかもしれない。
そんなふうにひとつふたつと提案を飲み込んでいるうちに、気づけば提案しないことに慣れてしまっていました。

でもデザインとは直接関係がないことでも、そうやって提案することでプロジェクトが良くなるかもしれない。提案が採用されなくても皆で考えるきっかけにはなる。
一時的に僕の時間をデザイン以外のことに使おうが、それは回り回って良いデザインを生み出すこと繋がっていると思うのです。

直接的で短絡的な成果だけでなく、自分が必要だと思ったことは信じて実行しないとね。それこそが仕事だよな。

ウチヤマ ケンイチ