令和3年4月30日に考えたこと

描いた絵がパレットに負けないようにしないと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

相変わらず絵画教室でアクリル絵具を使って抽象画を描いているのですが、今日先生とこんな話をしました。

「描いた絵がパレットに負けないようにしないと」

これ、ほんとよく起こるんですよね。一生懸命描いた自分の絵よりも、ただ作業で使っていたパレットの方が魅力的に見えることが。
描いた絵とパレット上の色は基本的に同じなわけで、となるとその配置や描き方の勝負になる。そして残念ながら、パレットの方が勝ってることがよくあるのです。

それと同じように、机に敷いてるシートも毎回の作業ではみ出た絵具がついて、これがなんとも魅力的なんです。
パレットやシートのような意図しないもののかっこよさ。これってなんなんだろう。

そういえばここ数年、僕が毎日撮っている写真にはテーマがあって、それは意図せずに生まれた魅力的な構図や配色を切り取ることです。
分かりやすいかっこよさではないのですが、少なくとも僕には偶然が生む構図や配色になんとも言えない魅力を感じるのです。
ではなぜ魅力を感じてしまうのか。きっとそこの部分を理解しないと、いつまで経ってもパレットにも下に敷いてるシートにも勝てないと思うのです。

今思っているのは、そこに人が活動した面影や、時間の経過を感じられるからじゃないかということ。
理解しようとすること自体が間違っているかもしれませんが、意図せず生まれるモノの魅力を知りたいのです。

ウチヤマケンイチ