令和4年2月4日に考えたこと

あの人が言ってるんだから正しいだろう

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ピカソの絵はどこが上手いのか、正直僕にはよく分からない。
けれど、写実的に描いた絵が実は物凄く上手いということを知ると、「なるほど、これだけ上手い絵が描ける人があえてああいう絵を描いてるんだから、きっとあの訳の分からない絵もすごいに違いない」と、そんなふうに納得してしまいます。

たぶんこの判断は間違っていないと思うのですが、一方で目の前にあるそれ自体を評価することを放棄してしまっているのは危ない気もするのです。

同じような話。「あの人が言ってるんだから正しいだろう」「あのブランドの商品なら良い物に違いない」と、そんなふうに周辺の情報で目の前のものを判断してしまうことって当たり前にしていると思うのです。
むしろ、これまでのことや周辺の情報も含めて判断する方が正しい判断ができることが多いはずで、それ自体はごくごく自然なことだと思います。

ただ、どう見ても下手に思えるピカソの絵。いずれはそれ自体を単独で素晴らしいと判断できるようにはならなきゃいけない。
仕事で言うなら、よく分からないままに良いとされるやり方を真似しているだけではいつになっても進歩できず、むしろ「この部分はダメなのでは」と評価されているものでも疑えるようになってはじめて、きちんと理解できるようになったということだと思うのです。

ひとつひとつ判断してる時間は無い。けれど、できるだけしなくちゃ。

ウチヤマケンイチ