令和4年2月5日に考えたこと

強くなるというのはそういうこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

将棋を何度も指していると、段々と序盤の指し方が似たような形になってきます。
それは定跡と呼ばれているもので、これまで多くの人たちが指してきた内容を元に有利に進められる流れというものがおおよそ決まっているわけです。
初心者にとっては有利になるというよりも、序盤でいきなり失敗することを避けられるという方がしっくりくるかもしれません。

先人の知恵が詰まった定跡は、それを覚えるだけでまず大きく前進できます。
対局をしていても相手が定跡を知らないとすぐ分かるもので、そこが穴となってあっさり勝てることもよくあります。

ではこの定跡を覚えた状態というのは、はたして強くなったといっていいのか。
実際のところ対局には勝てるようになってるわけですが、情報を知ってるか知らないかだけで実力が違うかといわれるとなんとも怪しい。
もちろん初心者がいきなり実力で勝てるわけもなく、定跡を覚えるところから始めるわけですが、以前はなんだか強くなったとはいえない気がしたのです。

ただ結論をいえば、定跡を覚えたことによる強さも実力だと思ってます。というか、強くなるというのはそういうことだと思うのです。
何事もまずは真似から入って、その延長で自分らしさを加えていくのが当たり前なんだと、ここ数年でようやく理解しました。

いきなり自分のオリジナリティを発揮できるなんて、ほぼありえないことなんだよね。

ウチヤマケンイチ