令和4年6月26日に考えたこと

ますます人間はただの作業者なのです

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

見たことのない綺麗な和菓子を見て、「なにこの和菓子」とすぐにスマホのカメラで撮影し画像検索をする動画広告、最近よく目にします。
この動画が僕は苦手なんです。なんだかとても残念な気持ちになる。いや、たぶん僕自身、普段同じような行動をしているのです。

その広告ではすぐにその和菓子の名前が分かり、それを仲間に伝えて得意げになってます。
たしかに便利で、得られる情報量は多いのかもしれませんが、楽しみ方が表面的というかなんだか哀れな感じすらしてしまうんです。

名前が分からなくても、目で楽しんだり、どうやって作るのかを考えてみたり、名前を想像したり、むしろそういうことこそが楽しみだと思うのです。
けれど、それをする間もなくすぐに正解を調べようとしてしまう。
昔ならその和菓子の特徴を自分なりの言葉にして検索をしていたからまだマシだったと思うのですが、それがスマホのカメラをかざすだけになってしまい、ますます人間はただの作業者なのです。

別に画像検索している人だって自分の頭で考えているかもしれないし、その上で名前も知れて、周辺の情報も得られるなら素晴らしいじゃないかと、そう言われたらそれもたしかに正しいかもしれません。
便利なことをしている人を見ると浅はかだと思ってしまうのは、自分が時代についていけていないという部分が大きいのかもしれない。

便利さってなんなんだろう。

ウチヤマケンイチ