令和4年7月19日に考えたこと

20年前やってたことに繋がったかも

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ここ数年、木炭や鉛筆を使って石膏像のデッサンをしてきました。
多くの生徒さんたちはある程度デッサンをしたあとは油彩や水彩などで自身の作品づくりをするんです。けれど僕は物を観る眼を養うためにデッサンをしていて絵画を描くこと自体にはあまり興味がなく、結局ずっとデッサンをしています。

デッサンも一応は絵なわけですが、作品というよりはトレーニングという感じなんですよね。
最近はより集中して物を観察しようと、デッサンよりも短時間で仕上げるドローイングも取り入れるようになりました。

そんなドローイングは短時間で描き上げる故、形を省いたり、逆に強調したりするんです。そうなると人によってかなりの個性が出てくるんですよね。デッサンよりも自由な気がするのです。
デッサンも別に作品と呼んでも良いんじゃないかと先生は言っていたのですが、より自分の作品という感じがしています。

改めて自分がどんなドローイングをしたいかと考えてみたら、白と黒がはっきりとしたハイコントラストな作品が好きなことに気づきました。そしてそれは僕が学生の頃にデザインしていた、黒のカッティングシートを切り抜いて2階調だけでつくる写実的な壁紙に雰囲気が似ていたのです。

人の好みってやっぱり原体験が影響してるのかもしれません。
これからの作品づくりの方向性がちょっと見えたかも。20年前やってたことに繋がったかも。

ウチヤマケンイチ