令和4年9月4日に考えたこと

あっちにも樹液はあるぞ

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

うちの近所にはカブトムシやクワガタがよく捕れるスポットがあります。行けば必ず何匹かは捕れる場所なのですが、それが数日前に行ったとき、捕れたのはついにクワガタ1匹だけでした。
もう、蝉よりも夜になると秋の虫の声がよく聞こえて、そろそろ夏も終わりだなという感じです。

そういえば、その虫が捕れるスポットはたくさんの木がある場所なのですが、虫がいるのは大体同じなんです。同じ木の、同じ箇所。
虫は樹液を吸いに来ているはずだからそもそも樹液が出ていない木にいないのは分かるのですが、樹液が出ている木はたくさんあるんですよね。それなのに同じ木の同じ箇所に虫たちは集中してる。

樹液のおいしさなのか、縄張りがあるのか、はたまた道路や人からの視線なんかも関係しているのか。
捕る方からすれば1ヶ所に集まってくれているのは助かるのですが、「これだけたくさんの木があるのに、人気は集中するんだな」と、なんだか教訓めいたものを感じてしまいます。

特定の商品やアーティストに人気が集中したり、一部の企業が圧倒的に強かったり、都市に人口が集中したり、カブトムシには「あっちにも樹液はあるぞ」と教えたくなるのに、そんな人間の方も同じようなことをしてる。
別に人気が集中することが悪いこととは限らないけれど、隣の木にも目を向けられればもっと可能性は広がるんじゃないかと、そんな気がしてます。

ウチヤマケンイチ