令和4年9月6日に考えたこと

絵は人が描くもの、という前提が崩れた

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

キーワードと作風を入力するとAIが絵を生成するアプリ、僕も試してみました。
同じキーワードでも生成のたびにまったく違う絵が出力されて、しかもどの絵もキーワードの通りになってる。たしかにおもしろいのです。

こうなると絵を生業としている人は仕事を奪われてしまうのではと気になりますが、実際のところは、人が描いた絵に新しい価値が生まれる気もしています。

そもそも人が価値を感じるのは実用性や物質的な部分だけじゃない。高額な宝石やアート作品はたしかに美しいけれど、それでは説明できないくらいの値がついたりする。
おそらく一部の絵はAIに仕事を奪われて、そして一部の絵はむしろ、これまでは無かった「人が描いた」という新たな価値が生まれる。絵は人が描くもの、という前提が崩れたんですよね。

ところでデザインはアートとは違って、そもそもが実用的な側面が強いもの。なので、AIが優れたデザインを生み出すようになると、人が作った不完全なデザインというこは一気にその価値を失うかもしれません。
そろばんで計算するよりも電卓や表計算ソフトを使った方が優れてるのと同じで、計算の精度にそろばんならではの良さを見つけるのは難しい。

AIがデザインしてくれるようになったら、僕はなんの仕事をするのか。自分からデザインの仕事を辞める気はないので、それはそれで何かのきっかけになるかもしれません。

ウチヤマケンイチ