ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

自然に囲われた仕事場を探していると、たまに見かけるのが再建築不可の物件です。
建物というのは法律で道路に繋がっていない場所には建てることができないのですが、ずっと昔にそういう場所に建てられた物件が再建築不可という条件で流通してるんです。

いま建っている建物はそのまま使えるものの、新たに建て替えることはできない。その上、大抵の建物はかなり古くこれから長く使うのは難しい。
なので、再建築不可の物件は相場よりもかなり安い値段で売られています。

法律で道路に繋がっていない場所に建物が建てられないルールにしているのは、安全面を考えての部分が大きいのです。
たとえば火災が発生したときも、道路に繋がっていなければ消防車が入れなかったりする。たしかに理由としては納得できます。

ただあくまで人が決めた法律。なのに、それによって建物を建てられないってなんだかおもしろい。
別に土地としてはしっかりしていて広さもあれば、物理的には建物は建てられるはずなのに。

人が決めたルールによってその土地は特別なものとして扱われ、経済的な価値も大きく下がる。不思議なものです。

ちなみに、僕はそんな再建築不可の物件も一応候補に入れています。
将来的にどうするのかを決めた上でないとなかなか手は出しづらいですが、自然に囲われているという条件をバッチリ満たしていることもあり、それはかなりの魅力なのです。

ウチヤマケンイチ