令和4年10月18日に考えたこと

良い作品にたくさん触れて、たくさん真似をする

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

自分が撮った写真を元に抽象画を描くつもりでしたが、まず最初はそっくりそのまま写真の通りに描いてみることにしました。

理由は抽象化するという言い訳があると、スキル不足で描けない部分まで誤魔化してしまいそうだなと思ったのです。
写真の通りに描くためには、正確な色作りも必要だし、技術も磨かないとできない。まずはこっちをやるべきだと思ったのでした。

そしてもうひとつ理由があって、それは先日展覧会を観に行ったゲルハルト・リヒターという作家が写真をそっくりそのまま描いた作品を制作していたんです。
憧れの抽象画家の制作スタイルを、まずは真似てみようと思ったのでした。

何かを学ぶとき、優れた人の真似をするというのは良い方法だと思っています。
僕は大学から院までの6年間建築を学んでいましたが、まったく良い作品が残せませんでした。

それは人の真似はしたくないと、良いとされている作品についてほとんど勉強しなかったことが原因の1つだと思うのです。
著名な建築物もそうだし他の学生の作品もそう。そして引き出しが無い状態では自身の作品を作ることもままならず、結局ろくに設計ができないまま卒業したのでした。

ちなみに仕事でウェブデザインを始めたときは、良い作品にたくさん触れて、たくさん真似をしました。
皮肉なことに、結果としてはこっちの方が人の真似をせずとも設計できるようになったのでした。

ウチヤマケンイチ