10代だった頃に夢中で聴いていた音楽。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕がまだ10代だった頃に夢中で聴いていた音楽、いまでもたまに聴くことがあります。

よく聴いていたのはヒップホップやハードコアといった、当時のオリコンチャートには出てこなかった”ポップではない”曲。
今でも聴けばふつふつとエネルギーが湧いてくる。
きっとその頃の自分に戻って、若かった頃と同じようなアドレナリンが出ているんでしょう。

それらの音楽には若さゆえの闘争心とか、自己顕示欲がたっぷり詰まっていました。
世の中や自分自身に不満はあるけれど、まだ自分が何者でもないがゆえに解決できない歯がゆさ、フラストレーション。
僕の場合はそこでグレるでもなく音楽を聴くにとどまっていましたが、本当の不良になっていった人たちことは今では理解ができるのです。

当時夢中で聴いていた音楽を、もし現在の僕が初めて聴いたとする。だとしたら、きっと気には留めないと思うんです。
それはその頃の自分と今の自分では、置かれている環境も手にしているモノも、世の中における立ち位置も、すべて変わったから。

なにか不満があるなら、たとえば仕事の中で解決してみようとか、環境を変えてみようとか、そんな風に世の中に認められた土俵で処理できる。
若者にはそんな手段はなくて、それを代弁してくれていたのがそんなヒップホップだった気がします。

立場が変わると表現も変わる。互いに理解しあえるといいですね。

ウチヤマ ケンイチ