令和6年4月25日に考えたこと

下手なのに抽象画を描いてよいものか

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕は絵を描くとき、デッサン以外はたいてい抽象画を描いています。
元々好みの作品が抽象画ばかりだったので自分が描く場合もそういう絵がいいと思ったわけですが、ただずっとモヤモヤしていることがあるんです。

それは、「絵が上手じゃないから抽象画に逃げているのでは」という自分への疑い。
抽象画だったり大きく崩したような絵に惹かれているのは本心のはずなのですが、理屈で考えてしまうと自分で自分のことを誤魔化してるんじゃないかという疑念が生まれるのです。

著名な抽象画の画家は写実的な絵もものすごく上手い。有名なところでいえばピカソの絵はまるで子どもが描いたように見えますが、そんなピカソは緻密で繊細な絵もすごく上手いんですよね。
一方で、素人が描く分には写実表現の方が明らかに技術の未熟さが出てしまう。誰が見ても下手だと分かってしまうのです。
その点、抽象画においては同じく未熟であっても、自分や周りに対しても誤魔化しがきくというか、良し悪しを曖昧にしたまま「それっぽく」描けてしまうと思ってます。

なので僕は石膏デッサンも頑張ってます。上手に描こうと思えば描けるようになっておきたいのです。きっと、それが抽象画の質も上げてくれるはず。
別にそんなこと考えず自分が描きたい絵を描けば良いはずなんですけどね。言い訳を考えながら描いているうちは、良い作品は描けそうにないな。

ウチヤマケンイチ