平成30年4月3日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

書体のデザインを勉強し始めてから、街中をにはたくさんの文字や書体が溢れていたことに気がつきました。

駅の案内板に、貼られた広告、ラックに置かれた冊子の表紙、お店の看板。

これまではよほど特徴のある文字でなければ注目することもなく、ただの記号として処理していた文字。
それが意識をしてみるとひとつひとつ書体も違っていて、広告向きの文字、駅の案内向きの文字、注意を促すとき向きの文字と、それぞれに役割を果たしているんだなと感心するのです。

僕が仕事で担当しているのは使いやすい画面をつくること。いわゆるUIデザインは、ユーザーに意識されないこと、気づかれないことを良しとしています。
空気のように存在して、ただただ機能を果たす。ユーザーはコンテンツが見たいわけなので、それを入れている箱は脇役なわけです。

文字というのも内容を伝えることが目的で、その文字自体が美しくなくたって情報を伝えることはできる。
けれど、それぞれに表情も雰囲気も持っていて、普段は誰も気付かないところで良い仕事をしてるんですよね。

UIデザインというのは、「なんかこのアプリは使っていて楽しいな」とか、そんなプラスアルファの価値を出せると思っています。そこに意識はなくても。
文字にしても、UIデザインにしても、デザインだって多くは脇役に支えられて出来上がってる。なんだか人と似ているわ。

ウチヤマ ケンイチ