平成30年12月4日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

春から取り組んでる書体デザイン。
まだまだ筆での調整が必要な段階なのですが、既にパソコン取り込んでフォント化を始めてます。見切り発車です。

このあとに筆で文字の形を変更をすれば、もう一度取り込みをしなければならない。二度手間になってしまうのです。
それでも早い段階で一度フォントにしてみることが、どうやら大切なようなのです。

まず文字は大きさが違うと見え方がガラリと変わるということ。
僕は筆を使って3センチの正方形の中に文字のデザインをしています。
ただこの文字も実際に使うときにはスマホやパソコンでの表示になるので、大きさが1/10ほどになるんです。

そうすると、文字の印象はたしかに違う。
たとえば線の細さが強調されすぎたり、逆に太い部分が真っ黒に見えたり。

そしてもう一つの理由は、文字をいろんな順番で並べたときのバランスも見る必要があるから。
筆でデザインしているときは、あいうえおかきくけこ・・・と五十音順に並べています。

でも実際には、あめ、いわし、うみ、と文字はいろんな並び方をする。
そうすると途端にバランスの悪い部分が出てくるんです。

たしかに、これを筆で完成しきってからの修正するとなるとそっちの方が大変です。

途中でも、全容を見たり先を見据えるって大切ですね。
完成まであと4ヶ月くらい。まだまだ何度も繰り返し修正して、自分らしい文字をつくりたいよ。

ウチヤマ ケンイチ