平成31年3月31日に考えたこと

一度印刷されたらもう直せない緊張感。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

書体デザインの発表に向けて、冊子用のデータを入稿したのが昨日のこと。
結局、入稿後にいくつもミスが見つかってしまい、修正をして一日遅れで入稿を終えました。

印刷って一度してしまったらもう直せない緊張感がある。
日頃、ウェブデザインに慣れているせいで、なにかあったら後からから直せばいいという、そんな考え方が僕には染み付いてしまっているのです。

もちろん、ウェブでも誤植はダメだし、できるだけ品質高くリリースできればいいのですが、それよりも最低限のものを早く公開することの方が重視されるのです。
そして公開後に、ユーザーの反応や状況にあわせて修正をしていくというのがセオリーなのです。

それに比べて展示会用の冊子もパネルも、印刷したらそこで完成。あとから変更することも、付け加えることもむつかしい。
同じものづくりでもこうも違うものかと、別の世界があることを知っておくのは大事だなと思うのです。

建築は、大きな部分は最初の建て方に依存するけれど、増改築ができないこともない。
パソコンやスマホのデジタルデバイスは、ハードウェアは変えづらいけれど、ソフトウェアは更新しやすい。
そんなふうに、世の中のデザインというのは色んなプロセスがあるのよね。

そんな中でなんの巡り合わせか、僕はウェブデザインをしています。
そしてラッキーなことに、これが一番自分の性格に合っていると思うのです。

ウチヤマ ケンイチ