仕事場から見える風景。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕の仕事場からは、いろんな風景が見えます。

マンションを建設してるクレーン。屋上で洗濯物を干すおばちゃん。裏のお寺でお参りをしてる参拝者。
他に小学校や中学校も見えるし、みなとみらい方面のビル群、あと、いつも聞こえてくる近所の幼稚園児の声。
こんな風に人が暮らしている様々な光景が眺めながら仕事ができるのは、とても恵まれてることだと思ってます。

デザインをしていると、それを使う人がこの世界に実在してることを、つい忘れちゃうことがあるんです。
目の前の相手にできあがったモノを手渡す仕事じゃないから。インターネットを介して見知らぬ誰かに届けていると、どこかで自己完結してしまいがち。

そんなとき窓から見える町や街の様々な風景を見ていると、ここで暮らす人たちの向けて仕事をしてるんだと、ハッと気づける。
自分の仕事は届けたところから、むしろ始まるんだよなと。

僕は雑多な町並みを見るのが好きなんです。
そこはきちんと整列されたパソコンの中とは違って、いろんな人が思い思いに生活してる。

今はまだ僕のパソコンの中にしかないデザインが、いずれはそんな町中の人たちに届けられて生活の一部になっていく。
そう考えると、結局は僕の仕事も誰かに手渡ししているのと一緒だよな、とも思うのでした。

さて、今日もまだまだデザインするぞ。
今の仕事がこの町のみなさんに届くのはいつになるかな。

ウチヤマ ケンイチ