慣れのすごさ。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
最近感じた慣れのすごさ。
ひとつめ。
使いにくかった万年筆をしばらく使ってたら、今度は以前使いやすかった万年筆の方が使いにくくなった。
ふたつめ。
最初は違和感があった右手の腕時計も、しばらくしたら左に戻したあともつい右を見るようになった。
みっつめ。
部屋のレイアウトを変えたら、何年間も住んでたのに数日で以前のレイアウトを忘れてしまった。
うん。
習うより慣れよというけれど、あれは本当だ。苦手意識があるものでも、つべこべ言わずに始めてしまうのが上達への近道な気がします。
そういえば万年筆の話も腕時計の話も、AとBの「どちらを選ぶか」という話に近い。となると、人ってあらゆるものに慣れることはむつかしいのかな。
慣れるまでには一定の時間がかかるし、人って何かに慣れることで相反するもう一方の慣れがリセットされることが多い気がします。
ということは、なにかを変えたいときには、別のことをすることで間接的に相反するなにかを変えることができるのかも。
ちなみに習慣という言葉は、よく見ると「習う」と「慣れる」が組み合わさってできてるし、そもそも「習」という字はひな鳥が羽ばたく練習を繰り返し行うさまを表してるだとか。
もはや習うことと慣れることは同じ気すらしてくるのですが、どちらにせよ人ってなにかを始めさえすれば、それに合わせて自分の型を変えてしまう生き物のようです。
ウチヤマ ケンイチ