発泡酒、ありがとう。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今夜もビールを飲んでます。

いや、正しくは発泡酒。
最近ちと減量中でして、糖質やプリン体を抑えたやつを選んでるんです。
となるとビールじゃなくて、発泡酒になる。

僕が高校生の頃、「麒麟淡麗」という商品が発売されました。
ビールといえば当時はどの商品も同じ値段。
そんな中この麒麟淡麗は「なぜか安いビール」で、不思議に思った記憶があります。

後日、親からこれはビールじゃなくて「発泡酒」という別の飲み物らしいよと聞きました。
なんだかよくわからないけれど、とにかくビールじゃないんだと。

大人になって、その値段の違いは税率の違いによるものだとわかりました。
そして、味の違いも分かった。

今日、ビール類の酒税が一本化されるとニュースになっていました。
税率が一本化されば、ビールも、発泡酒も、第3のビールも同じような値段なるかもしれません。

発泡酒の後に登場した第3のビールは更に安くて、もうなんだかよく分かりませんでした。
ジュースと同じような値段で飲むことができるんですから。
現在、350ml缶でビールと第3のビールでは税金が50円近く違うようです。

前からこの税率による値段の差って、変だな思ってました。
うまい発泡酒や第3のビールもありますし、今夜の僕も発泡酒を飲んでいます。
けれどやっぱり世間ではビールの方が味も格のも上でおいしいと思われてる。僕もそう思います。
なのに、値段が安いからほんとはビールが飲みたいけれど安い発泡酒や第3のビールを買う。

でもこれでは政府としても思うような税金を得られないし、飲む方だってビールが飲みたいと思いながら第3のビールを飲む人もいる。
なんだか、誰も得をしていないなーと。

そういえば僕が大学生の頃は、ビールじゃなくて「スーパーブルー」ってやつをよく飲んでました。
調べてみるとあれは発泡酒に麦焼酎を混ぜたリキュール類だったようです。
税金をろくに納めずに、ビールとの違いもよくわからないままに安いからって飲んでた。
あの時はそれはそれですごく楽しかったな。

こうやって、同じようなものが安く飲めたのはメーカーのおかげです。
いかに税金がかからないようにしながら、ビールに似たうまいものをつくろうって。

税率が一本化されたら、発泡酒や第3のビールはなくなっちゃうのかな。
それともおいしい消費とか糖質やプリン体をオフにした健康志向の商品は残るのかな。

いい商品が支持されて売れて、メーカーも売れるようにいい商品をつくる。
それは当たり前のように思えて、税率みたいなルールはそこに歪みを生んでしまいます。

税金は、世の中を回していくために必要だと思ってます。
だから文句があるわけじゃありません。

けれど、税金もうまく集まって、おいしい物を迷わずに皆が飲める。
そんな風にうまいことルールがつくれるといいですね。

とりあえず、学生時代は発泡酒があったおかげでお金がなくても楽しい時間をたくさん過ごせました。
ほんとうにありがとう。

ウチヤマケンイチ
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