季節の匂い。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
今日から6月。
日差しはもうすっかり夏で、おとといは少し散歩しただけでもうすっかり顔が日に焼けてしまいました。
毎年、季節の変わり目には季節の匂いがあって、それが結構好き。
春の匂い、夏の匂い、秋の匂い、冬の匂い。
たぶん季節の匂いはいわゆる香りとはまた少し違っていて、気温とか空気の湿り気なんかも含めて感じるものなんだろうな。
五感の中でも、嗅覚というのは記憶と結びつきやすいと聞いたことがある。
毎年新しい季節がきて季節の匂いを感じると、これまでの同じ季節のことを思い出すんです。
夏の匂いで思い出すのは、やっぱり部活かな。それも部活に向かうまでの日差しが強い道端の風景。
ただそれも断片的というか、かなり消えかかった一場面だけ。
学生の頃の記憶なんて、もはやそれが現実だったのかあやふやなことばかりです。
季節の匂いを感じるごとに何度も記憶から取り出されてはしまわれて、もうすっかり変わってしまってるかもしれない。
長い付き合いのある友人なんかの記憶は今の彼らで上書かれていくし。もはやあの頃が現実だったのかすらも分からなくなる。
本来、動物なんてそうやって記憶を更新していくのが正しいんでしょうね。
20年前の情報なんて今を生きる上ではすっかり役に立たなくなっていて、それよりも今この時の方が大切だろうし。
今年の夏で、これまでの夏も上書かれる。それもまたよし。
ウチヤマ ケンイチ