ウェブのことを知らない人がなぜウェブの責任者をしているのか。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

「ウェブのことを知らない人がなぜウェブの責任者をしているのか」

僕がまだ若手だった頃、制作の現場でよく聞かれた不満です。僕自身も、当時そう思ってた。

ウェブの知識に乏しい責任者から渡されるラフ案や、レビューされる内容は、ほんとひどいものでした。
それが世の中の一般的なことだったのかは知りませんが、当時の世の中のウェブ人材の数を考えると、おそらく多くの現場で同じようなことが起きていたと思います。

ではなぜ責任者なのに専門知識がないのか。
それはウェブをつくるというのは、決して制作の知識があるだけじゃ担えないからだったと今になって気づくのです。

お金周りの知識。関係者を調整するコネクション。そして、そのときの社内ポストの関係なんかもきっとある。
複合的な能力が必要なポストにつく場合、どこかの能力が欠けていることは往往にしてあるんですよね。

今でもウェブ制作スキルに限らず、「なぜ、〜ができないあの人が責任者なんだ」という不満はいろんな場所で聞かれます。
けれど、そこには総合的な判断と結果がある。別の角度から見たら適任なのかもしれない。

人を見るときも、人から見られるときも、ちゃんと様々な角度から捉えたいなぁ。
完璧な人はいないからこそ、みんなで協力しないと。

そして自分が足りていない部分があるのなら、素直に人の意見を取り入れられる自分でありたいのでした。

ウチヤマ ケンイチ