ビジネス書に、書かれていること。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
定番や古典と言われるようなビジネス書っていくつかあります。
例えば、ドラッカーの「マネジメント」とか、カーネギーの「人を動かす」とか。
そういったビジネス書の定番はこれまでに僕が上司や仲間に薦められたことがあるし、そして僕もいろんな人に薦めてます。
そこに書かれている原理原則は、めちゃくちゃ勉強にある。
もっと良い仕事をしたいのであれば、どんな職業の人であっても読んだほうが良いと僕は思っています。
ただ、そこに書かれていること。
それはときに偉大すぎて、疑うことが出来ない共通言語のように扱われることも多いものです。
本当に大切なことの中にはスッと理解できることもあれば、逆になかなか理解できないこともある。
そして、そんな実は理解が難しいことであっても、知識として偉大すぎるからなかなか疑うことが出来ない。
そして気付かないうちに自分の頭で理解することを飛ばして、書いてあることをただ真似してしまうこともよくあるなと。
本当は使いこなせない武器なのに持っているだけで強くなったと勘違いして、誤った使い方で危なげに振り回すようなものかな。
例えば、「人は褒められることで動く」みたいな話。
もちろんそれはそうで、褒めら得ることは嬉しい。
けれど、この言葉だけを覚えて本当は相手のことなんてなんとも思ってないのに、動かすために褒めたりする。
それはむしろ、お世辞を言っているだけのようにも感じて、逆効果のこともある。
それに気づかずに、ビジネス書を丸飲みした人は得意げに言う。
「人は、褒められると動くからね」って。
他にも組織論とか、チームプレーとか、仕事の合意の仕方とかもそう。
ビジネス書に書いてあることを、言葉のままにそっくりそのまま実行してしまう。
本だけじゃなくて、勉強会とか、カンファレンスへの参加なんかもそうだよな。
忙しくて厳しいビジネスの世界。
一歩でも早く前に進みたいという気持ちはあるけれど、虚像の自分を生み出さないようにしないと。
どこかで壁を超えて一気に成長する瞬間というのは確かにある。
けれど、やっぱりなにかの本を読んだり講習に参加したからといって、すぐにその人の能力が上がるということはほとんど無いと思うのです。
新しい武器を手に入れたら、まずは使いこなせるように繰り返し練習する。
その武器をかざして強くなったように見せてるだけじゃ、きっと相手が向かってきたら武器を落として負けちゃうよ。
と思いながら、今日もビジネス書を読むのでした。
ウチヤマ ケンイチ
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