おでんの欠片の行方。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕、コンビニのおでんが好きで、よく仕事帰りに買って帰るんです。

よく行くお店はセルフサービスじゃなくて、伝えたおでんの種を店員さんがとってくれるタイプ。
この店に限らず、最近は店員さんが取ってくれるお店が増えたような気がします。
昔はどのお店も、自分で取っていたような気がするんだけどなぁ。

おでんの種って取るのがけっこう難しいみたいです。
トングで掴むのですが、しっかり煮込まれたおでんの種はとてもやわらかいし、つるつるしてる。

このシステム、こちらは希望するおでんの種を伝えるだけなのでとても楽ちんですが、店員さんはたいへん。
そしておでんの種って、取り損ねると落下するだけじゃなくて、一部がトングで欠けてしまうことがあるんですよね。

僕の大好きなおでんの種に「すじ」というのがあります。
関西でいうところの牛すじではなくて、魚のすり身を軟骨と混ぜて固めたもの。
これが他のおでんの種に比べても、特にやわらかくて、つるつるしてるんです。

こないだも僕が指定した「すじ」を、店員さんが取りそこねてしまったんです。
すると、パチンと端っこを挟まれた僕のすじは、落下すると同時に1、2センチくらい欠けてしまったんです。

「取れた、それも入れて」と言いたいところですが、そこは社会人。
わざわざお願いして、相手に気を使わせるにはせこすぎる大きさでした。

本来は僕の胃袋に入るはずだったすじの一部を眺めながら、さらばと思うのでありました。

そういえば、前に家に戻っておでんのフタを開けた時のこと。
その時は取りそこねた時の欠片が、律儀に全部入っていたんです。
そんなとき、ちゃんと気付いてる店員さんだなぁと思ったんですよね。

ものすごい小さな話ですけどね。
でも、仕事の質とかなんかこの御店は良いなって気持ち。
そういうのって、そんな小さなところにこそはっきりとでるんだろうなと思うんです。

お客さんが買い物をした喜びに集中できるようにすること。
僕はきっとこれからもその店員さんがいるときは、おでんを買っちゃうんだろうと思うんです。

ウチヤマケンイチ
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