平成31年1月25日に考えたこと

終りは始まりで、始まりは終り。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

3月は卒業の時期ですが、仕事関係でもちらほらと退職される方の話が聞こえ始めてます。

僕も2年前にリクルートという会社を辞めました。
リクルートでは退職のことを卒業と呼んでいて、寂しさはさておき、すごく明るくてポジティブなイベントだったんです。

当時はそれが当たり前でしたが、今思えばそれは必ずしも世の中では当たり前のことではないんですよね。そして、すごくいい文化だなと改めて思うのです。

心理学者のレヴィンは、なにかを始める時に最初にやるべきことは、「いままでのやり方を忘れること」だと言っています。
そう。実は、なにかを始めるその前には、なにかを「やめる」という段階があって、それこそが新しいことの最初のステップなんですよね。

早起きを始めるなら、遅く起きることをやめる。
新しい仕事を始めるなら、これまでの仕事をやめる。
新しい自分になるなら、これまでの自分をやめる。

リクルートの人たちは退職することを、次の新しいことの最初のステップと捉えてるんだと思うのです。
だから退職は喜ばしいこと。それで明るく、楽しくお祝いしてたんですよね。実際、退職金すらも新しいことを始めるための資金として考えられているんです。

いま電車に乗っているのですが、終点の駅は始発駅でもある。
終りが始まりだというのはなにも人が考えたものではなくて、世の中の真理っぽいなと思うのです。

ウチヤマ ケンイチ