本を読むためだけの時間をつくる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日は六本木でミュシャ展会田誠展を見たり、森タワーから大都会の夜景を眺めながらラウンジでビールを飲んだり、いつもとは違う1日。
今日はオフィスでデザインしたり、近所でらーめん食べたり、散歩したり、読書したり、家で缶ビールを飲んだり、いつも通りの1日。
毎日はこうやって違うけれど、それぞれに素敵。
休日の昼間に今日みたいに時間をつくって読書をするなんて、本をあまり読まなかった以前は考えられなかったなぁ。
読書するにしても、移動中の電車の中やあいた時間にすることが多かった。

今日は一冊、本を読み終えました。もしかしたら一冊の本を1日で読み終えたのも初めてかも。
城山三郎さんの「そうか、もう君はいないのか」というエッセイです。
ビジネス書や実用書ばかりが並んでいる本棚にも、いくつかこんな本が混じっています。
以前、TBSでドラマにもなったエッセイでCMで見た田村正和さんの「そうか、もう君はいないのか」という台詞が印象的でした。
それでは本で読んでみようと前に古本屋で買ったのですが、以来ずっと本棚で眠っていました。

本棚に置きっぱなしだったその本がふと目に止まり、手に取って、暖かくなってきたオフィスの窓辺のいつもの椅子に腰掛ける。
窓を開けたまま、商店街の道行く人の声を聞きながら、椅子にもたれながら、読書を開始しました。
移動中やあいた時間に読むのもいいですが、こうやって本を読むためだけの時間をつくるっていうのもすごく良いですね。贅沢な時間。

初めて城山三郎さんの本を読みましたが、その言葉一つ一つが暖かかった。
そして、言葉というのは、その人の内面を表すとても素敵な手段だということ。
本って人の人生を追体験できる数少ない方法のひとつです。
エッセイや小説のような心に触れる本は、これからもこうやって時間をとって読もう。

ウチヤマケンイチ
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