弘法もきっと、じっくりと筆を選んだはずだ。

ニッカオフィスのウチヤマです。

今日は株式会社リクルートで今年入った新人さん向けにウェブサイト設計の講師をしました。
毎年担当しているのですが優秀な若者が右も左もわからないこのタイミングで必ず僕の講義を受けるというのは実にありがたいスキームです。
将来ぼくがポンコツになった時に、優秀な彼らに仕事を分けてもらおうヽ(^o^)丿

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“弘法筆を選ばず”と言うけれど、あれは悪い道具でも道具のせいにしないでその中で最良の書を書くように努めるものなのだ、という意味でしょう。
きっと良い筆のほうが良い書が書ける。けど、悪い筆でも悪い書にはしないようにする。

筆を選べる状況なのに適当に選んでいたなら弘法はプロフェッショナルとは言えません。
もしそうなれば、弘法さんははもっとノビシロがあったはず。実にもったいない。

ということで、僕は弘法ではないですが、何かをする時の道具や環境は最適なものをじっくり選びます。

例えば文章を書くとき。
このブログを書く時はに電車の移動時間とか空き時間を使うことが多いので、その時にはスマートフォンのEvernoteというアプリにGoogle日本語入力を組み合わせて使います。
これは立ったまま片手で素早く書けるので便利です。

でもこれにも欠点があって画面が小さくて文章全体のバランスがわかりづらかったり、喧騒の中で急いで書いているから表現がいまいちだったり。
あと、誤字脱字が多くなるんですね。

そこでブロクにアップする前には、OmmwriterというMacのアプリで清書をします。
自宅のMacは画面も大きいし、このアプリは起動中にゆったりとしたBGMが流れ、文字を打った時のタイプ音も心地よく響くのです。
じっくり文章を書くときには本当に最適。

弘法は筆を”選べない場合”も何とかするけど、”選べる”のなら最適な筆をじっくりを選んでた。はず。
僕も置かれた状況で最高のパフォーマンスを出せるように日々精進します。

みなさんも、書の練習ばかりせずに、たまには筆選びに時間を使ってもいいのでは。

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さて、もう明日は金曜日。
ゴールデンウィーク後のノーマルウィークがもう終わるんですねー。
はやいなぁ。ビールが旨い。

ウチヤマケンイチ

筆を選んでたはずの弘法大師さん

筆を選んでたはずの弘法大師さん


※写真はフォートラベルさんからお借りしました。