じいちゃん、ありがとう。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
今日はじいちゃんの9回目の命日でした。
僕はあまりそういうのを覚えていない方で、でも偶然昨日実家に帰ったらかあちゃんが明日は命日だよって。
ひさしぶりに実家に泊まることにして、今はもう空いてしまってるじいちゃんの部屋で一泊しました。
いつも会うたびに僕のことを褒めてくれたじいちゃん。
いつも仕事帰りにおもちゃを買ってきてくれたじいちゃん。
学期末は通信簿を持って帰ってじいちゃんに見せるのが楽しみだったなぁ。
浪人した後に東京理科大学に入ったときは「坊ちゃんに出てくる東京物理学校だ。」って喜んでくれた。
怒られた記憶は一回だけ。
小さい頃、ボールペンのインクで膝を汚してしまった時にじいちゃんがメモ帳にツバをつけて拭こうとしたのを嫌がったら怒られたっけ。
そういえば小さい頃は夜に一人で歯を磨くのが怖いから、いつも付き添ってもらったっけ。
「おまえはウチの三代目だ。」って言うのが口癖だったなぁ。
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じいちゃんはどうやら僕を銀行員にしたかったみたい。
うちのとうちゃんは銀行員になったけど、結局僕はクリエイティブディレクターになってしまいました。
ずっと家族は一緒にいた方がいい、っていう教えはちょっとだけ守って今も横浜に住んでます。実家じゃないけどね。
2年前には自分の活動の拠点にするためにちいさなビルを買いました。
そんなの買ったって言ったらびっくりしただろうな。褒めてくれたのかな。それともじいちゃんが建てた家を出ることを悲しんだのかな。
ちょうど9年前。僕がまだ大学生だった頃。
千葉で一人暮らしをしていた部屋に夜中にかあちゃんからの電話が鳴って、急いで横浜に戻ったこと今も鮮明に覚えています。
じいちゃんは一緒に暮らしていた実家の近くの病院に入院していました。
僕が到着するまで待っていてくれたのか、到着して手を握ると10分もしないうちに旅立って行ったっけ。
じいちゃん子だった僕は、たしかその後高熱を出してしまって点滴を打たれたような。
ハタチそこそこの僕には相当ショックな出来事だったんだろうなぁ。
じいちゃん本当にありがとう。無償の愛。
来年は10回忌だね。普段は余り行かない墓参りも行くことにするよ。
よし明日からもがんばろう。がんばれば、じいちゃん褒めてくれるかな。
ウチヤマケンイチ